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『のと風ふぁ〜む』へようこそ( ^ ^ )自然栽培農家のベリー水野です。
つい先日、羽咋市役所の移住課の担当者さんからこんな話を頂きました。
「訳あり物件なんですが、家屋代・地代は0円。家は大きくて状態も比較的良く、大きい納屋も付いています。登記などに必要な金額を全部合わせても26万円くらいだと思います。近くに小さいのですが畑もあるそうです。見てみませんか?」というものでした。
訳ありの”ワケ”は、「そこに住んでいた方が孤独死されたから」というもの。
私は霊感がある方なのですが、話を聞いた際に悪い感じは受けなかった為、興味もあったのでその物件を見に行く事にしました。
なにせ、金額が破格!現在の賃貸料の半年分で家が持ててしまう!?しかも、土地と納屋付き。農家にとっては大変魅力的なお話。
ビックリ!大き過ぎる納屋に多過ぎる部屋数
市役所から車を走らせる事およそ15分。羽咋市内、中能登町よりの在所にその家はありました。
車を停めて歩いて行くと、納屋と家が見えてきました。
まずは納屋の大きさにビックリ!家の建物と同じくらいの面積があります。
昔、機織り業をなさっていたのだとか。
そして住居も案内して頂きました。
まったく悪い感じはしない。霊障は無い家のようです。
そして、1階部分と2階部分を見せて頂きましたが…、とにかく部屋がたくさん!
キッチンを除いても10部屋はあります。
「今年の夏まで人が住んでいたのもあり、状態は良い方です。」とは聞いていましたが、確かに、掃除は必要ですがすぐに住める程に状態は良かったです。家財もすべて取り払われていました。
家の敷地内はすでに背丈のある雑草が生い茂っていましたので、住むのであれば草刈りが必要な状態ではありました。
ただ、1人で住むには大き過ぎます。。2世帯居住でもまだ部屋があまるくらいじゃないでしょうか?
ふたつの畑
ひとつ目は家の裏の川を渡ってすぐの所に。田んぼに囲まれており【ザ・田舎の風景】な、景観の良い畑。
ふたつ目は車で1~2分行ったところに、ひとつ目の畑よりも更に狭い面積の畑。
どちらもセイタカアワダチソウが繁茂しており除草をまずはしなければいけない状態でした。
不動産のプロに聞いてみた!
後ほど知り合いの不動産屋さんに「この物件を買うならば・・」という前提で色々ご相談してみました。
すると、以下の点を事前にきちんと確認するべきだとアドバイスを頂きました。
①仏壇の魂抜きは住んでいるか?
お亡くなりになられた方が発見された場所の畳は撤去されていた。
ただ、それよりももっと大事なことは、仏壇があったかどうかとその仏壇の魂抜きは済んでいるのかどうかである。
※魂抜きとは、お坊さんなどをお呼びして仏壇のお祓いをして頂くことだそう。
②町会費
田舎に行けば行く程に町会費がかなりかかってくるので、それを事前に調べておく必要あり。
ちなみにその不動産屋さんの知人が住む在所は町会費は年間2万5千円との事。私の現在の町会費の6倍以上!!
③火災保険
賃貸者用の火災保険と家の持ち主用の火災保険では金額は全然違うのだとか。
ちなみに、この知人は年間10万円ほどの火災保険に加入しているとの事。それより安いものもあるそうだが、それでも賃貸者向け火災保険の金額と比べらただいぶ高額だ。
④固定資産税
田舎は土地に対する固定資産税はほぼかからないそうだが、家屋に対しては発生してくる。それも建物の大きさによって変わる。
この辺りはだいたい5万円〜10万円くらいだろうとの事。
⑤除雪車はどこまで来てくれるか?
雪が積もった際、最近は市もお金が無いという理由から在所の中の方まで除雪はしてくれないそう。
地域整備課に行って地図を見ながら一体どこの道まで除雪してもらえるか確認しておかないと、雪が積もった際大変な事になりかねない。
⑥とても大事なこと:ぶっちゃけ、そこは将来売りに出すか賃貸として出せる?
羽咋の不動産屋さんの知人曰く、「その近くに大きな工場があり、そこの会社から以前従業員用の家を探しているという話はあったのと、一向に進まない羽咋バイパス工事の動線としてその家の場所が入っているなら・・もしかしたら将来的に需要はあるかもね。。」と、ある意味ギャンブル的な話も余談としてして下さりましたが・・正直、中々厳しいとのご結論でした。
結論
目先の金額はだいぶ削減できますが、将来的に負の遺産になる可能性があった為、今回の話は内見だけに留める事にしました。
補足:田舎の家屋事情その洞察
今回のような話は、『限界集落問題』・『過疎化問題』・『少子高齢化問題』のある日本ではどこででもありうる話だと思います。
今回の物件は訳ありでしたが、訳あり物件じゃなくてこれからも同じような条件の物件はまだまだ出てくるでしょうし、全国津々浦々探せば条件に合致した夢のマイホームも見つけられるんじゃないかと思います。